小児治療 子供の歯の治療の目的は「大人の歯が生えてきた時に虫歯になりにくい環境をつくること」です。 <乳歯の虫歯の永久歯への影響> 乳歯には永久歯の生えるスペースを確保するという重要な役割があります。 正常な生え変わりを経ることによってきれいな大人の歯並びができあがり、歯磨きのしやすい環境になります。一方、子供の歯の虫歯を放ったらかしにすることで崩壊すると、隣の歯が倒れこんできて、その結果、永久歯が生えるスペースが無くなり、歯並びや咬み合わせが悪くなってしまいます。また、乳歯の虫歯を『いずれ永久歯に生え変わるから』と放っておくと、程度は様々ですがその下にある発育中の永久歯に悪い影響を及ぼすこともあります。 <乳歯の治療で大事なこと> 虫歯治療において早期発見・早期治療が重要です。たしかに1つ1つの虫歯を治療することも大事ですが、嫌がる子供を押さえつけて治療を行っても全く意味がありません。歯の治療が怖いものであると認識され、歯医者さんは行きたくない所と思われてしまいます。 よっぽどの理由がない限り、無理やり押さえつけて治療するのではなく、それぞれのお子様の状況を見て確実にできることから取り組み、少しずつでもできるようになったことを共に喜び、成長を見守っていきます。子供の成長は本当にすごいものです。数カ月もたてば前回イヤイヤ言ってできなかったことが普通にできるようになっています。 少しずつの成功体験の積み重ねをもとに自発的に予防歯科に取り組むようになってもらい、歯医者さん、歯科治療、歯磨きを大好きになってもらうこと、この状況こそが「最も虫歯になりにくい環境」と考えます。こうして小さい頃から通っていただいたお子様が20年、30年たって大きく成長しずっと「なかむら歯科」に通っていただくことを夢見てお子様の診療に取り組みます。