<インプラント治療の利点>
インプラント治療とは、抜けた歯の代わりに人工の歯根を入れる治療のことです。
虫歯、歯周病、歯の破折などによって歯を抜くことになった場合、かみ合わせのバランスが悪くなってしまうため、ブリッジ、入れ歯、インプラントといった治療方法で歯を補います。
インプラントは、ブリッジや入れ歯とちがい、周囲の歯を削らずに済みます。また周囲の歯にかみ合わせの力による負担をかけることがありません。入れ歯の違和感や取り外しのわずらわしさが無く、しっかり噛んで食事を楽しんでいただけます。
<インプラント治療の欠点>
インプラントは自費治療であり、高額な治療費がかかります。また、インプラントはオペを行うことが必須となり、全身の状態によっては不可能な場合(不利な場合)があります。オペ後すぐに噛めるようになるのではなく、インプラント体が骨に定着するまで数カ月間待っていただくため、どうしても治療期間が長くなります。
また、インプラントは虫歯にはならないため「一生モノ」ですが歯周病(インプラント周囲炎)にはなり得るため、他のご自身の歯と同じようにメインテナンスが重要となります。
<当院のインプラントの考え方>
残念ながら歯を抜かなければならなくなった場合、周囲の歯への影響を含めたお口全体のバランスの長期的維持、そして今までのインプラントの実績を考慮し、なかむら歯科では基本的に入れ歯やブリッジよりもインプラントの方が望ましいと考えています。
その観点から考え、現状で不満のない患者様に対しても将来を考え、インプラントの選択肢を提案させていただく場合もあります。
理想的には抜けた歯の数だけインプラントがある方がいいですが、例えばどうしても入れ歯が合わなくて苦労されている方に1本インプラントがあるだけで入れ歯による痛みが大きく解消される場合もあります。
状況はそれぞれの患者様で異なるため、それぞれの患者様の全身およびお口の中の現状を確認し、将来的にどうなるのかといったことも含めて責任感を持って診断します。
なるべく自分の歯を長持ちさせるためにインプラントは有効です!
- ブリッジでは平均使用年数(平均寿命:50%がだめになる年数)は8年です。これは、土台となる歯が虫歯になったり、負担過重のために動揺を起こすことが原因です。
- 入れ歯の平均使用年数(平均寿命)は4年です。しかも金具をひっかけている歯の虫歯発生率は93%に及びます。